母のお見舞いに。
自分のような年になると、ただ、受け止める事が増える。
今日は母が手術した。
何年か前から、患い始めていたけれど、僕には何も出来なかった。
歳によって、よくおこる症状と聞くけれど。
また、この病院の専門科医まで、辿りつくまでも、
兄夫婦の献身的な協力がなければ、出来なかった事だと思う。
まだ、母の麻酔がとけず、朦朧とした中であったけれど、
たった、3週間ぶりの出会いにも関わらず、状況が、状況だけに、15年くらい老けていた。
母の好きな黄色の花と、家族のメッセージの寄せ書き。
見たり、読んだりは出来いけれど。
僕は、若い頃から病院慣れしているので、あの独特の雰囲気に、重くならない。
けれど、今日は違った。
帰り道。
はじめての場所。
まだ、午後に入ったばかりなのに、太陽は西日で、やわらかく病院もうっすらかげろうのよう。
事務所への帰り道、すき家の牛丼を食べながら、無性に日本酒で痛飲したくなった。
結局、ビールをのんでるけれど、それも、僕も限界なのかな?と、
ラヴェルを聞きながら思ったりした。